2008.2.18
クレルモンフェラン国際短編映画から帰ってきて、早くも1週間がたちました。クレルモン滞在中はホテルと映画祭のマーケット会場のネット環境があまり良くなかったので、滞在中のブログ更新が出来ませんでしたが、これから滞在中の写真を公開していきます。
今年のクレルモンフェラン国際短編映画は2月1日から9日まで開催。会期途中の5日から9日まで参加しました。というのは、9日にアワードセレモニーがあり、クレルモンの上映作品に選ばれた監督達は9日のセレモニーを目指して集まってくるのでより多くの監督達に会えるからです。
まずはフランスの中部にあるクレルモンフェランにたどり着くあたりまで。(ちょっと長めです)
とにかくフランス入国をすませて、まずはパリに1泊。リヨン駅(Gare de Lyon)から午前9時発のパリ=クレルモンフェラン行きの列車に乗るためです。
↑リヨン駅(Gare de Lyon)外観
↑リヨン駅の内部、TGVのプラットーフォームがずらーっと。しかし、クレルモンフェラン行きの列車はこのプラットフォームではありません。
↑こちらの地味なプラットフォームへ移動します。
↑乗り込む列車を確認してプラットフォームへ向かいます。クレルモンまでは約3時間半。
↑2等車の中、クレルモンへ向かう映画祭関係者もちらほら。
↑車窓からは十勝の様な風景が延々、3時間半続きます。やっぱり遠いぞ、クレルモンフェラン。去年は雪景色だったのに今年は雪が全くないのに驚きました。
↑車内の販売ワゴンからサンドイッチを購入。この日のランチは冷たいです。
↑無事到着、この列車の終点です。
↑駅舎外観。ここからタクシーに乗ってホテルまで移動。今回SSFから参加したクレルモン滞在3名のホテルがすべて違うので、ホテルチェックイン後、映画祭のメイン会場にあるレジストレーション・カウンターで待ち合わせる事にしました。
↑映画祭のレジストレーション・デスク(実際はこの後ろにあって映っていない)があるスペース。奥には、ピジョン・ホール(伝言箱)があって映画祭の参加者同士が、メッセージをやりとりするのに使われます。私たちも、毎日数回ここに寄ってメッセージがあるか確認します。左に映っているのは、映画祭の参加者の顔写真。メッセージを受け取ったらここにある顔写真を確認して、ランデブーに備えるのです。この日はまだ参加者が集まっていません。監督達は授賞式の9日を目指してやってきます。
↑レジストレーションでパスとバッグをもらいます。今年はこの映画祭お30周年。記念すべきイラストレーションを手がけたのは….。
↑ピジョン・ホールをチェックしてみると、すでにたくさんのメッセージとサンプルDVDが入っていましました!ほとんどは、自分の作品が上映されるプログラムを見て欲しい、というメッセージ。ほかは、各国を代表してプロモーションする関連団体のサンプルDVD。
SSFでは2006年から毎年この映画祭に参加して、会場でSSFの告知をしながらクレルモンで上映される作品を観てクオリティーの高い作品をチェックしています。作品が良ければピジョンホールを利用して監督やプロデューサーにメッセージを置いて、札幌の映画祭にエントリーをお願いして来ました。2006年にフィルムメーカー部門でグランプリを獲ったダニエル・マロイもここで出会った監督です。ダニエルの様な監督達に会えるのがこの映画祭の魅力の一つです。
今年はこの映画祭に併設しているマーケットに参加して、SSFのマーケットブースで映画祭のプロモーションする事になりました。日本から唯一の参加です。レジストレーションを済ませ、早速、メイン会場のウラにあるマーケット会場へ。
↑マーケット会場のブース。当然、何もないので寂しいですね。昨年は日本のオープンアートがブースを使用していました。
↑まずは、ご近所にご挨拶。正面はイランの映画学校の作品を専門にプロモーションするエージョントのブース。2社くらいでブースを使用していました。それぞれ違う学校ですがイランから2作品、今年のオフィシャルセレクションに選ばれているそうです。
↑一応、形になったがシンプルです。他のブースと比べると、シンプルで良い感じだ!と言ってくれる人がいましたが、本当だろうか??今回のために急遽制作した特製バナー5本。ちょっと迫力不足ですね。
↑ブースに顔を見せてくれた、ロジェ・ゴナン(クレルモンフェラン国際短編映画祭ディレクター、SSF2006審査員)。1年ぶりの再会です。
↑ブースの設営準備の最中から色んな人が立ち寄ってくれます。こちらは、シンガポールからOBJECTIFS FILMSの2人。左のユニはSingapore International Film Festivalの運営にも関わるようになったそうですが、これが大変な事になっているらしい〜。映画祭が反政府的な作品ばかり取り上げるので、公的資金の援助が無くなるそうです。しかし、この映画祭に関係したシンガポール中の監督達やスタッフが全面的にバックアップ。ロイストン・タンもPVを制作したとか。
この後はINDIESTORYのジーナとか、とにかく大勢の関係者がブースに立ち寄ってくれてしゃべりっぱなし。いろんな人から、「オー札幌かぁ。聞いたことあるぞ!」と言ってもらえました。ここからは写真を撮る暇もありませんでした。他には、ダニエル・マロイ(UK)もブースに来てくれました。
さて、初めてのブースでバタバタしているうちに、この夜はこの映画祭会期中に予定されていたInternational Short Film Conferenceのミーティングに参加する時間になってしまいました。SSF2007の審査員をやってくれたシェーン・スミスはここの理事もやっています。各国の短編映画祭がこの組織に参加して年に一度、クレルモンでミーティングをしています。SSFはここの組織が規程する国際映画祭のガイドラインを採用しています。
↑札幌の映画祭は参加して日が浅いのでSSFの概要を簡単に説明そてきました。また、共通の問題について話し合う機会もあり、増え続けるエントリー数をどうにかしなくてはならない、と訴える映画祭関係者もいました。
↑ミーティング後のディナー。メイン会場の裏手に仮設のレストランが出来ていました。やっとまともな食事にありつけると思いきや、サーモンのパイ包み。疲れていたせいかどれも口に合いません。しかも最後のデザートがまた新しい味。ホントにフランス人は食べているのかな〜と疑ってしまうような味でした。
このあと、みんなに挨拶して少し早めに会場を出ました。3人ともすでにヘトヘトですが、とりあえず中心部の広場へ。
↑市内の中心にある広場、昨年ここは雪景色でした。去年無かった噴水や売店のキューブが新しく設置されています。
ここからさらに、ダニエル・マロイと会うため、旧市街の中にある教会の裏手のクラブに向かいましたがクラブ前は大勢の人がいてドアマンが入場制限中。中に入るのは断念しました。
↑クラブ前の群衆。パーティーはよくこの場所が利用されるようです。映画祭のバッグを提げている人も何人かいます。
↑ライトアップされるノートルダム=デュ=ポール教会。カメラに収まりきらないのはでかいからです。
↑教会正面のメインストリート、丘を下がって中心部広場に向かっています。
↑広場の路面の一部に照明が設置されている。この日はここで終了。お疲れ様です!