長野県・茅野市でフォレストワーカーとして活動している小池耕太郎さん。森を整備し、木を切り、丸太を出荷する。「しかし、それだけでいいのだろうか？」特に都市部の人にとって 身近に感じることのない、森。その魅力を知ってもらう為、彼はブッシュクラフトを教えることを始めた。

既婚の彫刻家ルイスは、隣人を模した粘土細工を作り始める。隣家の壁に穴が開いているのを発見して以来、彼は彼女を覗かずにはいられなくなる。

ジョイとハリーは子どもが欲しいと思っている。ある夜、ジョイは寝ている間にクモを飲み込んでしまう。以来、ハエが大好きになった彼女は、母親になる方法はひとつではないのではと思い始める。

戦後のコソボ。愛するスポーツを存続させたいという野望に突き動かされた2人の地元選手が、クラブの唯一の所有物である卓球台を持ち、練習場を求めてさまよう。

チームでの白熱した練習試合の後、12歳のヴィゴとノエルは家に帰り、互いの限界と男らしさに挑戦する。無邪気な遊びを突然止められ、男の友情とは何なのかが問われる。

どこかの街に、意識を失ったかのように倒れる人がいる。通り過ぎる人、抱きしめる人。
無関心な世界で忘れられた親密性を孤独に探求し、彼女の視線が、身体が、崩れおちる。

かつてキプロスの小さな海辺の町だったリマソールは、地中海のオリガルヒの楽園に変貌を遂げ、夏は常夏の町となった。フードスタイリストとしてこの街の変貌の担い手であると同時に犠牲者でもあるティナは、憂鬱な日々を送っていた。誕生日にすべてを捨てようとした彼女の人生を変えたのは、ある特別な出会いだった。