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フィルムメーカーは今日も熱い!

昨日に引き続き、今日も朝早くからフィルムメーカーによるプレゼンテーションが行われました。
今日は一気に5人のフィルムメーカーが登場。
プロフィールの紹介から始まって、自身の作品製作スタイルや作品にかける想いなどを熱く語ってくれました。

■ルケ・ホルツ監督(ドイツ) 【I-Aプログラム 作品名:Lui】
ドイツのカッセルの学生で、現在映像を勉強中です。
父の影響で映像制作の道に入りました。
今回紹介する作品の「Lui」は、父が私の曽祖父について話してくれた内容を題材とした作品です。
この作品には深い層があり、色々なことを作品の中にちりばめてあるので、大人にも子どもにも受け入れてもらえる作品だと思います。
日ごろから、フィルムメーカーとして何らかの答を提示していくことが必要だと考えています。
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■ヘニング・ディック(ドイツ) 【I-Cプログラム 作品名:D-I-M】
D-I-Mの監督のアクセル・リックは、私の5歳上の兄です。彼は札幌に来ることができず、とても残念がっていました。
私は現在、ケルンの映画学校の卒業制作を終えたところで、D-I-Mではライターとディレクターを担当しました。
12歳からカメラをいじり始め、親しい友人とチームを組んで作品を作ってきました。
D-I-Mは私が作った作品の中で、唯一コメディではない作品です。
私は空想が好きで、「ファンタジー性のあるもの」と「面白さのあるもの」の2つを柱にして作品を作っています。
D-I-MはCGなど技術を駆使して作ったサイエンスフィクション&ファンタジックムービーで、ストーリーは非常に複雑ですが、ぜひ見てほしいです。
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■サハ・シャブティ・シャニ監督(イスラエル) 【I-Bプログラム 作品名:希望の視点】
2年前、芸術・映画の学校を卒業しましたが、今回出品した「希望の視点」は、その卒業制作作品です。
高校卒業時、"National Geographic"の写真家になるのが夢で、実際に世界を旅して写真を撮り、本も出版し、夢は実現したのですが、"何かが足りない"という思いがありました。
6年前に、「フィルムをやろう」と決めましたが、今ではそれが良い決断だったと思っています。
「希望の視点」というこの作品の原作は、「あなたが死んだ時、誰が泣くんだろう?」という題名の民話ですが、オリジナルストーリーに少し手を加えて脚本にしました。
1つの部屋に2人の男がいるだけという設定は映像的に難しいので、脚本にはとても時間をかけました。
オリジナルストーリーは、人生を生きることの意味を問いかける素晴らしい内容で、やはり優れたストーリーには力があると思います。
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■島田英二(日本) 【N-Aプログラム 作品名:サイレントレイク】
北海道大学で建築を専攻しましたが、映画をやりたくて南カリフォルニア大学で映画製作を勉強しました。これまでに19本のショートフィルム作品を作りました。
「サイレントレイク」という今回の作品は、地球環境問題をテーマとしたノンダイアログの作品です。
作品には北海道の自然風景が出てきますが、これは札幌の「ニューピークフィルム」というハイビジョン映像撮影のプロフェッショナル企業とコラボレーションし、自分が撮ったものと彼らの持つ映像素材をMIXして作りました。
海外に行かなくても、身近なところで映画づくりを学べたら良いと思い、2002年から子どもを対象に「映像制作ワークショップ」をやっています。
子どものイマジネーションには感心させられることが多いです。
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■デイビッド・ウロス監督(カナダ) 【F-Aプログラム】
カナダのモントリオールの出身です。
フィルムメーカー部門にエントリーし、全部で5本の作品を出品しました。
私の作品には、家族や友人を失った時のことをテーマにしたものとコメディが多いです。
コメディを作る時は、笑いを作る作業は職人芸だと思ってやっています。
今回出品した中の「シャイン」という作品は、他の作品とはかなり違う趣がありますが、とても人気のある作品で、全部で50くらいの映画祭やTVなどで紹介された作品です。ぜひ見てください。
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