SSFニュース 2009年10月の記事一覧
第4回札幌国際短編映画祭(Sapporo Short Fest 2009)は、10月18日、全日程を終了しました。
ご来場いただいた観客の皆様、また、ご支援・ご協力をいただきました関係者の皆様に心より感謝申し上げます。
開催時期を例年の9月から10月に変更し、さらに、開催期間も昨年は6日間でしたが、今年は5日間に戻すなど、開催環境に変化がある中、多くの皆様が会場に足を運んで下さいました。
特に、10月17日(土)18時のプログラムには長蛇の列ができ、映画祭始まって以来の立ち見御礼となりました。
混雑のため、観客の皆様にはご迷惑をおかけしましたが、短編映画、そしてこの映画祭が、札幌市民の間に徐々に浸透しつつあることを覗わせる光景でした。
97の国と地域から3,411もの作品の応募があり、優れた作品を数多く上映できたことも大変嬉しい出来事でした。
5名の国際審査員の皆様には各作品を厳正に審査いただき、最終審査会は6時間にも及ぶなど、大変なご苦労をおかけしました。作品に対するその真摯な姿勢には心を打たれるものがありました。本当にありがとうございました。
早いもので、札幌国際短編映画祭は来年で5周年を迎えます。
来年もまた、世界の多様性に富んだショートフィルムをここ札幌で上映し、皆さんとともにその感動を味わいたいと思います。
また来年、第5回札幌国際短編映画祭(Sapporo Short Fest 2010)でお会いいたしましょう!
ありがとうございました。
「北海道セレクション」は、北海道に縁のあるクリエイターが制作したのみをまとめたプログラム。全7本の作品のうち、「クロマメハッピーランド」を制作したキュウイフィルム、「ヒーロー」の片岡翔監督に舞台挨拶をしていただきました。
(↓ 片岡翔監督(写真右)とキュウイフィルムの皆さん)
■キュウイフィルム 河部勝敏監督(「クロマメハッピーランド」)の舞台挨拶
クロマメハッピーランドを制作しているキュウイフィルムです。
今回上映される「クロマメハッピーランド」は、毎週1分間の携帯サイトでも配信していますので、
そちらも一緒に観ていただけたらと思います。
本日はありがとうございました。
■片岡翔監督(「ヒーロー」)の舞台挨拶
「ヒーロー」という作品を監督しました。
普段は東京で制作していますが、生まれ育ちは札幌です。
「ヒーロー」は、エコ、地球温暖化をテーマにした作品です。
とても短い作品ですが、短いからこそ訴えやすいと思っています。
ぜひご覧ください。
10/17の14時より、Sapporo Short Fest 2009の国際審査員で映画「スーパーマン」や「バック・トゥ・ザ・フューチャー」などに出演する俳優・マーク・マクルーア氏のトークイベントがEDiTで開催され、エネルギッシュでフレンドリーな氏の人柄と楽しいトークが、会場いっぱいに集まった聴衆を魅了しました。
マーク・マクルーア氏はさすがに超メジャーな作品に出演する俳優だけあって、人の心をつかみ、惹きつける魅力にあふれていました。
撮影の舞台裏や、(ここには書けない)ハリウッドの実情などを、ユーモアを交えながら展開し、会場は笑いの渦と化しました。
トーク終了後には参加者に出演作のブロマイドを配り、サインの求めにも喜んで応じてくれました。
こうした一流のプロフェッショナルと気軽に交流できるのも、映画祭の醍醐味です。
Sapporo Short Festのコンペティションでは、フィルムメーカーの個性を存分に味わってもらえるよう、「作品部門」のほかに「フィルムメーカー部門」を設けており、大きな特徴の一つとなっています。
「フィルムメーカー部門」のグランプリ受賞監督の中には、このアワードに高い価値を見出し、このアワードを授与したSapporo Short Festや札幌に特別な想いを抱く監督も少なくありません。
2007年の第2回映画祭でフィルムメーカー部門グランプリを受賞したサイモン・エリス監督(イギリス)もその一人。
今回もイギリスから映画祭のために来札していただきました。
10/17の10時からは、そんなサイモン・エリス監督の世界観や制作に対する姿勢などに迫ろうと、セミナー「サイモン・エリスの世界」を開催しました。
代表作「ソフト」の上映をはじめ、制作秘話や現在のプロジェクトなどを詳しく語っていただき、彼の魅力がさらに深まりました。
10/17の12時からは、映画祭のために来札したフィルムメーカーやプロデューサーがマーケット会場であるEDiTに集まり、 参加者全員がステージに上って、Filmmakers Meetingが開催されました。
ミーティングの話題は多岐にわたりましたが、"自らが作りたい作品"と"商業・ビジネス"との関係についての話題は特に白熱し、各々のフィルムメーカーがそれをどうクリアし、どうバランスをとっているのかなど、活発な発言が相次ぎ、非常に盛り上がりました。
こうしたテーマでのミーティングも、短編映画に焦点を絞った映画祭ならではの機会といえるでしょう。
17日(土)18時からの「N-B」プログラムは、開場前から長蛇の列ができ、映画祭始まって以来の大入り満員、立見が出るほどの大盛況となりました。
ご来場いただいた皆様、足をお運びいただき、ありがとうございます。
また、会場混雑によりご迷惑をおかけしましたことをお詫びいたします。
こんなにも多くの皆様にご来場いただき、大変嬉しく思っております。
今後も、多くの皆様のご期待に応えられる短編作品をご紹介していきますので、引き続きよろしくお願いいたします。
昨日に引き続き、10/16には2回目のFilmmakers Presentationが行われ、5人のフィルムメーカーが作品の概要や撮影秘話などをプレゼンテーションしました。
(↓ テリー・オリアリー監督。「最初から答を見せず、観客に考えさせる作品づくり」を心がけている)
(↓ エリック・ローゼンルンド監督。上映作品の「Looking Glass」は長い時間をかけて鉛筆描きで仕上げた作品)
(↓ シモン・ワロン監督は、「なぜ自分は映画を撮るのか」を、いつも自問しながら制作している)
(↓ 島田英二監督。米国で映画製作を学び、札幌に戻った2000年以降、札幌に映画づくりを支援する環境が急速に整ったという)
(↓ 横須賀令子監督は、「モノが変化していく様子が好き」で、作品にもそれが投影されている)